人の優しさに癒された
2016/02/19
先日、出張に行った帰りの電車での出来事です。
それ程混雑していたわけでもないが、座席はもすべて埋まっている状況でした。
そんな中、幼稚園児の男の子とそのお母さんが座ることができず立って乗っていたのですが、男の子は疲れたのか、眠くなったのか、お母さんに駄々をこね始めました。
まあこんな光景はよくあることですが、この親子を見ていた二十歳前後の女性がそれまで自分が座っていた席から立ち上がり「ここの席どうぞ。」と声を掛けました。
男の子は突然のことで恥ずかしさもあってお母さんの足にまとわり付いて離れようとしません。
そうこうしている間に、見た目七十歳前後の男性が先程まで女性が座っていた席に腰を下ろしてしまいました。
その男性の年齢からして今の状況を説明して席を譲ってもらうわけにもいかず、仕方なくその女性は男の子を抱きあげようと両手を差し出しました。
しかし、男の子も知らない女性に抱っこされることに抵抗がある様子で、お母さんから離れようとはしません。
それまで向かいの席でこの光景を見ていたおばさんが、自分の席を譲ろうと声を掛けました。
でも、男の子にとっては誰に声を掛けられようと同じこと。
その子のお母さんも申し訳なさそうにお礼を言って頭を下げるしかないようでした。
普段あまり電車に乗ることのない私にとっては、こんな何気ない光景に人の優しさを感じ、研修帰りの疲れた気分を癒してくれる一場面でした。
ところで、みなさんはマタニティーマークって知ってますか。
妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくし、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するためのものだそうです。
妊産婦さんにしてみるとこれ見よがしのようで、なかなか身につけることに抵抗があったりするみたいですけど。
みなさんも電車だけではなくどこかでこのマークを見かけたときは、優しい気遣いをしてあげて欲しいと思います。