冬の味覚、ふぐ
だいぶ寒くなり、鍋が美味しい季節になってきました。
今回は鍋の主役にあたる冬の味覚の代表、ふぐについて書いてみようと思います。
ふぐは高タンパク質で低脂肪の白身魚です。
タンパク質はアミノ酸が沢山集まったものです。
そしてふぐにはイノシン酸、グリシン、リジンといったアミノ酸が豊富に含まれています。
イノシン酸とは鰹節にも含まれるアミノ酸であり、旨味成分を持っています。ですので、鍋物にしてダシを入れなくてもふぐ独特の甘味とコクが広がってきます。
グリシンは甘いアミノ酸として甘味料にも利用されています。抗菌作用のほか、最近では睡眠を改善するアミノ酸としてサプリメント等でも着目されています。リジンは体内のブドウ糖の代謝促進作用やアルコールで弱った肝臓の働きを促進してくれます。また、脂肪燃焼で有名になったカルニチンの原料でもあります。
このようなアミノ酸に加え低脂肪であるので、ダイエット中でも安心して食べられる食材であります。そして、此処、静岡県は天然のトラフグが捕れる事で有名です。
この辺りでは浜松市の舞阪漁港で天然トラフグが水揚げされ、浜松市のホテルや旅館などでは「遠州灘天然とらふぐ祭り」が十月から二月まで開催されているそうです。東京の料理店と比べると安い料金で天然とらふぐのフルコースが食べられるそうです。
この記事を書いていたら、ふぐちりを食べたくなってきました!しかし、高級魚であるふぐはそう滅多に食べられるものではありませんよね。