デジカメ一眼はフィルムに追い付いたか?!
唐突ですが、
先日、ふと図書館でカメラ雑誌をパラパラとめくっていたら、
気になる解説(一つの仮説?!)があったので、ほんのちょっとのつもりが
読み入ってしまいました。
というのも、
私、以前からデジタルカメラの写真って、なんか深みがないな~。
立体感がないというか、奥行きがないというか、躍動感が伝わってこないな~。
と感じていたのです。
デジタルカメラが発表された当時だけでなく、ほんのつい最近まで、です。
もちろん、コンパクトカメラだけでなく、一眼レフのデジカメでも...。
でも、以前読んだ雑誌では、500万画素ぐらいからフィルムのレベルには
追いついた。とか書いてあったんです。
そんなこと思うのは私だけか、と思っていたら、
カメラ雑誌にその疑問に答える記事が載っていたので、きっと他の人も
感じていたのだと思います。 ちょっと安心しました。
ところで、その理由ですが、
やっぱり最近のデジカメの画素数は、フィルムの画素数(色の粒数)を超えている
ようで、その意味ではフィルムの性能を超えたと言えます。
そして、明るい光から暗い光まで幅広く捉えられる性能も、ネガフィルムと同じくらい
だそうです。専門家がつかうポジフィルム(リバーサルフィルム)は逆に負けている
ぐらいです。
で、なんで数値上の性能が超えているのにのっぺりした感じを受けるのかというと、
なんと、「ノイズ」が足りないんだそうです。
フィルムには、その原理上、目に見えないようなノイズが入るんだそうですが、
デジカメはノイズを取る技術を発達させ、進歩してきました。
ところが、目に見えないようなノイズが入ると、人間は立体感を感じるそうです。
えっ!?
っと、ちょっとにわかには信じられません。
ところが、実際に比較の写真を見比べると、確かに違うんです!
これを知ったとき、私にとっては本当に、『目からウロコ』でした。
だから、数値上はフィルムの性能を超えても、違和感を感じてしまったのですね。
技術って、日本人が世界に誇れるものの一つで、それを信じて柱として
ここまで発展してきたんですが、
案外「人」ってのは、気まぐれのようなファクターで心が動いているんだな~。
なんて、横道にそれて、ちょっと感慨にふけってしまいました。
ところで、このノイズですが、光沢感があるものには逆にマイナスになるようで、
車の写真なんかにはデジカメの方が立体感が出るみたいですね。