見付天神裸祭
2017/03/18
秋といえば食欲の秋を思い浮かべますが、この遠州地区では秋と言ったら『お祭りだ』というほど祭りが盛んな地域で、今年も色んなお祭りが行われました。
私の生まれ育った見付地区では、毎年旧暦の八月十日直前の土曜日の夜、晒の腹巻に足袋、草鞋、鉢巻をし、腰蓑をつけた裸の男たちが町中を練り巡る、天下の奇祭『見付天神裸祭』がありました。この祭は平成十二年には国の重要無形民俗文化財に指定された伝統ある由緒ある祭りとして私たちに伝承されてきました。
そんな祭りに会社の後輩のO君とその友達が出たいということで3人で参加することになり、私は巻き方の知らない後輩とその友達を素っ裸にさせ褌と腹巻をきつーくまいてやりました。巻き終わると彼らの顔つきも変わり『これが男だ!』と言わんばかり気合が入っていました。
今の時代の若者が褌を巻くこともないのでみんなには伝わらないかもしれないが、スゲーかっこいいと思います。 男に生まれてよかったな♪
祭の組織は28町の町が4つの梯団に分かれていて、その一つ東区梯団の5町で構成されている東坂町で参加しました。
午後九時の煙火と同時に大人の練の集団出発し各町内が合流し大きな梯団が構成される。道中練のシンボルである鈴を中心に練歩き警護長の指示のもと進行される。
鈴の「シャン、シャン」という歯切れの良い音に合わせ裸たちは『オイショ、オイショ』という掛け声を掛け祭りを盛り上げている。
23時40分に東区梯団はいよいよクライマックスの堂入りが始まる。すでに他の3梯団が入っていて東区が入るのを待ち望んでいる所へぶつかって入っていくのはとても気持いい一瞬です。
総勢300人ぐらいの裸っぽが全力で練るすがたはとても迫力があり格別である。拝殿の中の練は『鬼踊り』と呼ばれている。そんな練も神輿出御(おわたり)が始まりお堂より出てもう一つの神社までお供し到着し終わる。
この時すでに日付が変わり0時45分をまわっている。
祭りに参加して思うことはこの裸祭の起源が書物に残っていないほど大昔より続いているこの裸祭りを伝えられる喜びや伝統を肌で感じられることは本当にうれしく思う。ブログに乗せた内容は8日間にわたって行われる祭りのたった1日で、水曜日の行事では小学校も休みにして町をあげて海まで行き(浜ごり)心身ともお清め
を行います。今では海まで行くのにバスで行っているが、昔は下の写真(大正の頃の写真)のように各町内の屋台船を使って川を使用して行っていたそうでとても歴史を感じます。
会社の後輩O君も今回で2回目の参加だっだが祭りが終わり燃え尽きていました。
私自身も日頃のストレス!?がすっ飛び新鮮な気分になりとても満足でしたが終わってしまってさみしさが残ります。来年まで一年あるけど仕事や遊びを頑張ってまた来年参加します。