【社員ブログ】フェイスラボの森の仲間たち

水と緑が豊かなフェイスラボの森に集う仲間たちで交わされる日々の物語。 フェイスラボとは、化粧品・医薬部外品の受託製造(OEM)専門の製造工場です。

今月心に残ったこと

      2017/03/21

暑いです。異常に熱いです。東京は毎日毎日気温35度!!
まだ7月半ばではありますが、9月末まで体力が持つかどうか、不安になるこの頃です。

この暑い中、心に残ったニュースは元福島第一原発所所長・吉田さんの死去です。

皆さんもニュースをご覧になって、人それぞれいろいろなことを考えたかと思いますが、
一人の人の死によって、様々な事柄を考えさせられました。

まず一つは一人の職業人として、今この平成の世の中にこれほど激動かつ壮絶な
仕事人生があったのか、ということです。職業が工場長だった。その工場は原発工場だった。
そこに誰もが想像しない津波が襲い、従業員はおろか地域住民、しいては東日本に住む住民すべての
命を脅かすような事故が発生してしまった。その何百万人もの命の責任を背負うということが
果たして、一人の人の人生に起きうるのであろうか?

死後の話として、吉田所長に生前インタビューされた方がニュース番組で語っていたことが
忘れられません。
一人夜に一緒に死んでくれる(突入してくれる)人の顔を思い浮かべながら、対策を考えたという
話。普通の人の仕事人生の中でこんなことを考えるという場面があるということ自体、凄惨な
状況ですが、この所長の命令で事故処理に身を投じた社員の方々も、単に社命だからという
レベルは超えていたのだろうということが想像されます。吉田所長だからみんな従った、という
話も多々聞かれます。これは事故時に突然発生した忠誠心ではなく、普段から社員に信頼され、
慕われていたので、みんな命令に従ったのだろうということが想像できます。

自分の職業人生の中で、命も顧みずこの人についていこうと思える人物に出会えるのか?
あるいはいくばくかでも職業人としての信頼を得るめに何ができるのであろうか?
などと、考えた1週間でした。

そして、一見平和に見える日本には、今でも帰還困難区域という人の住めない地域があり、
何万人もの人々がまだ避難生活を強いられているという事実を忘れてはいけない、と再確認しました。

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